【名称】:ケヤキ/欅 樫
別名】:ツキケヤキ、ツキノキ/槻欅、槻の木
【ニレ科】落葉広葉樹・高木
【本州・四国・九州・台湾・朝鮮半島】
特徴:高さ30m幹回り3〜6mになる。幹は直立してそびえ、支枝は四方に斜上向に伸長し盃状型の造園樹の樹形として例の少ない特殊な形をしている。
ケヤキは日当たりが良く、地下水が豊富なところに良く育ちます。必然的に人が住むにも適していて 古代の人類はそのことを良く知っていて 住まいを作る時の目安にしました。
さらに、環境の変化に敏感に反応します。日本の1960〜70年代、光化学スモッグや酸性雨の影響で夏に2回も3回も落葉や芽吹きを繰り返しました。そして体力を消耗したケヤキは枯れていったのでした。
ケヤキは環境汚染のバロメーターです。
冬枯れの木立
竹箒を逆さに立てたような形で すらりと細くしなやかな枝を冬の青空に伸ばした景観はきれいですね。写真は新芽がでる直前、四月初旬に撮影。
春の芽立ち
新芽が上の方に出てきました。全体的に満遍なくでるのではなく あっちこちでまとまってでてきますね。右の写真は株立ちです。4月中旬の撮影です。
4月末です。だいぶ葉が生え揃ってきました。もう一息でですね。ホントに木陰で楽しめるようになってきました。
6月初旬。すっかり葉もはえそろってきました。葉はさらりとして、鋸歯。
ケヤキにも欠点はあります。木の芽時には沢山の樹液が落ちます。初夏、ケヤキ並木の下に車を一時間も止めておくと ベトベトになるので注意しましょうね。
七月の下旬ともなると なんだか
風格もでてきたように思えます。
八月。今年の夏は台風の当たり年でした。何度も、しかも強い
台風のせいで 途中から折れ
てしまい、公園の管理者の方に
切られてしまいました。かわい
そうです。
夏の緑。
葉は卵形で縁には鋸歯がある。
肌触りがよく、見た目もさわやかで
鑑賞に堪えると思う。
欅という文字の挙という字には手を上げると言う意味があります。あたかも人が両手を上に上げたような形からこの名前がついたという説がありますが、どうも中国でいう「欅」とはクルミ科の別の木のことらしい。
槻(つき)とは古い時代のケヤキの呼称。また槻弓とはケヤキを材料にして作った弓が梓弓、真弓などと並んで盛んに使われていたということ。
ケヤキの樹肌
ケヤキの樹形の他に、忘れて
ならないのが儒肌の滑らかさだ。
手を触れたときのヒンヤリとした
感触はなんともいえない。
紅葉の秋
十月下旬。
そろそろ紅葉が始まる。
色づき始めたケヤキの葉。
十二月初旬。
色づいたケヤキの葉。
左手前のカイヅカイブキの緑との
対比が美しい。
武蔵野というとケヤキを思い出しますが、なぜ武蔵野にはケヤキが多かったのか。
ケヤキはその姿形と同様に、木材としてもも強靭で、狂いが少なく、木目もきれいで長尺の柱や板材がとれるなど実用性に富んでいるなど、古くから重宝されていた。その為、江戸という大都会の建築材料としての供給源だったのだろう。
そして、十二月末。又雄大な
逆さ箒に戻ります。
病害虫 白星病がある。梅雨時、下葉から発病する。詳細⇒